パンムンジョム(板門店)ツアー

外国人がツアーでしか行けない板門店
ソウルを出発したバスは、「自由路」と呼ばれる高速道路を北に進みます。
この道はプサン(釜山)〜ソウルを経て北朝鮮に入り、ケソン(開城)、ピョンヤン平壌)、シニジュ(新義州)を通って中国へと続きます。
道路標識にはケソン、ピョンヤンの文字も見受けられました。

道路の脇には鉄条網が張り巡らされています。
川の向こうはもう北朝鮮です。
ソウルから板門店まではわずか60キロ。
東京から平塚までの距離に相当します。

イムジン江(臨津江)に架かる統一大橋。
橋の手前には軍の検問所があり、ここでパスポートチェックを受けます。
この川の向こうは一般の韓国人が入れない場所です。
対岸から板門店に向かう途中には村が2つあり、村人たちが農作業などに従事しています。
この橋から板門店までは一切撮影禁止。
途中からは機関銃を背負った韓国軍兵士が同乗します。
ここでは服装もチェックされます。
特に厳しいのがズボン類。
ジーンズは穴が開いたり破れているもの、そして革製品のものはダメです。

国連軍の基地で板門店に関する説明や諸注意を受けます。
来場者には国連のマークが入ったタグが渡されます。

そして「板門店ではいかなることが起こっても国連、韓国政府は一切の責任を負わない」旨の書類にサインをします。
それが終わると、国連が用意したバスに乗り換え、軍の車に先導されて板門店に到着です。

会議場内。
机の上にあるマイクのアダプターを境に下が北朝鮮、上が韓国です。

会議場外にあるブロックを境に左が北朝鮮、右が韓国。
そう、ほんのわずかな時間でしたが、北朝鮮領内に入りました!
この会議場内だけは、南北境界線を行き来することができるのです。

自由の家」展望台から。
写真中央にある白くて大きな建物は、北朝鮮側の「パンムンガク(板門閣)」です。

会議場の建物の陰から半分身を隠して北側を監視する韓国軍兵士。
いつでも銃を手に取れるように身構えています。

ツアー客を監視する北朝鮮軍(朝鮮人民軍)兵士。
一番緊張しました。
ガイドさんから「北朝鮮の兵士に指をさしたり手を振ったりしてはダメ」と言われましたが、そんな勇気なんか出ないくらい緊張しました。